銀行のローンには、土地や建物を担保にお金を借りる有担保ローンと、担保を必要としない無担保ローンがあります。
一昔前までは有担保ローンが当たり前でしたが、最近では担保なしに気軽に借りることのできる無担保ローンも増えてきています。 有担保ローンには住宅ローンやマイカーローンがあります。
無担保ローンにはカードローンやフリーローンなどがあります。
無担保ローンは、不動産を所持していない人でも気軽にお金を借りることができるというメリットがあります。
また、有担保ローンの場合には担保の内容を証明する書類や質権の設定、担保の確認などが必要になりますが、無担保ローンは信用情報の確認だけで済むので審査から融資までのスピードが速いという点もメリットとなります。
反面、無担保ローンにはデメリットもあります。 一つは、有担保ローンに比べて金利が高いということです。 無担保であるということは、銀行にとっては万一債務者が返済不能になった場合に残債を回収できなくなるリスクが高くなります。
そのため、有担保ローンに比べて金利が高く設定されているのです。 一般的に、有担保ローンの住宅ローンやマイカーローンの金利が1%~3%代なのに対し、無担保ローンは15%前後に設定されていることが多いようです。
また、融資額も有担保ローンに比べて少なくなっています。 無担保ローンはだいたい5年以内に返済できるような額を限度額として融資しています。 そのため、借り入れ希望額がこれよりも大きい場合、審査に通らなかったり融資額の減額を提案されることがあります。
返済不能になってしまった場合には、担保が無ければ何らかの返済手段を考えなければなりません。 債務整理や任意整理を行い、利息の減額や返済期間の延長によって継続的な返済を可能にするか、それが難しい場合には自己破産しなければならなくなることもあります。
気軽に利用できる分、金額や返済方法などは自分でしっかりと計画して利用しなければならないのが無担保ローンなのです。