急にまとまったお金が必要になった時や給料日前でお金が足りなくなってしまった時などに便利なキャッシングやカードローンは、大きく銀行系とノンバンクの2種類に分けることができます。
銀行系とはその名のとおり、銀行で提供している金融商品のことです。 一方ノンバンクとは消費者金融や信販会社が提供している金融商品です。
お金の借り方や返済方法など、大まかな仕組みは変わりませんが、銀行系とノンバンクではいくつかの違いがあります。
銀行系とノンバンクの大きな違いは、総量規制の対象であるか、そうではないか、です。
総量規制とは、お金を貸す際に契約者の年収の3分の1以上融資してはいけないという決まりです。 たとえば、年収300万円の人であれば融資限度額は100万円までとなります。
これは、消費者金融や信販会社などの貸金業者を対象として定められた貸金業法に基づく決まりなので、銀行は総量規制の対象とはなりません。 そのため、銀行でお金を借りる場合には原則として融資の上限額はありません。 そのため、自分自身に収入のない専業主婦であっても、配偶者に安定した収入があればお金を借りることができる場合があります。
銀行系とノンバンクのもう一つの違いは金利です。 貸金業法ではお金を貸し出す際の金利の上限値も定められています。
上限金利は借り入れ金額に応じて15%から20%となっているため、消費者金融や信販会社での金利はだいたいこの範囲に設定されています。 一方銀行の場合は多くの場合3%~15%と比較的金利が低く設定されています。 ただし、銀行の場合は契約の際の審査が厳しく、他社からすでに借り入れがあったり、過去に返済の遅延などがあったり、安定した収入が無い場合には借りるのが難しいという特徴もあります。
キャッシングやローンの内容は銀行や業者によって異なりますが、利息のかからない無利息期間を設けている商品があるのは消費者金融だけです。 短期間で返済することができれば利息がかからないため、すぐに返済できる場合にはお得なサービスです。
基本的には、急ぎでお金を借りる必要が無いのであれば金利の低い銀行系で、当日、もしくは翌日には現金が欲しいという方は、即日融資可能な消費者金融を利用すると良いです。
銀行は、審査に時間が掛かり、ローン用のカードが手元に届いてからでないと利用できない事もあります。 お金を借りる旨の申込みをしてから、審査が終了し、カードが自宅に届くまでに1週間ぐらい時間が掛かることもあります。
そのため、金銭調達までに時間的な猶予がないと銀行からの借入れはニーズにマッチしません。
銀行系とノンバンク系のどちらから借りるかを決めるには、まず借りたお金の使い道が緊急性のあるものなのか、それども時間的猶予があるものなのかで判断をすると良いです。 [追記]