旧家や名家の出身だと、しきたりを重んじることがよくあります。
結婚に関して言えば、式を挙げる前には結納、婚約と手順を踏まなければならないという考え方を強く持っている親は少なくありません。 しかし、結納にも費用がかかります。 式にばかり気を取られていると、思わぬ出費で慌てることがあります。
結納は新郎となる側から仲人が新婦宅となる女性の家を訪れて、結婚の挨拶をする儀式です。 この場合、接待をするのは女性となり、交通費、食事代、使者となった仲人へのお礼が必要です。 また、自宅ではなくホテルや料亭などの1室を借りた場合にはその費用の負担も必要です。
大きな額にはなりませんが、ある程度まとまった金額が必要なので、キャッシングなどでお金を借りる算段をする必要もあります。 新郎となる男性側が負担するのは結納品の費用です。 持参する品々は1式が販売されていますが、その中にある御帯料については現金を包む風潮があります。
この時の費用の平均的な額は100万円で、もし準備が間に合わなければ、金融機関からお金を借りると用意しやすいです。 また、縁起を担いで新札で揃える習わしになっているので、結納日に合わせて両替の手配をしておくと安心です。
結納金は新札でなければならないということはありませんが、相手方の心証に関わって来ます。
また、相場のお金を借りることができなくて、値切るというのも縁起が悪いものです。 平均の100万円に届かなくても、70万円、80万円など縁起良い額にするという方法もあります。 通常、結納金は男性側が決めるべきものですが、当人同士が話し合って結納金を割愛するという方法もあります。
その分、スルメ、昆布、干しアワビなどの古来から用いられている結納の品々を収めると格好がつきます。 キャッシングでお金を借りるには年収の1/3が上限となっているので、婚約指輪などの購入目的で借り入れをして結納の品に加えて相手方に収めるという形もあります。
結納金にばかりこだわってお金を借りると、お式などの費用が用意できないともあるのでしっかりと計画を立てることが大切です。