お金を借りる際に気をつけておきたいのは金融業者による違法な取立てです。
返済日にしっかりと決まった額を返済していれば取立てが行われることはありませんが、数日延滞すると取立てが始まります。 しかし、たとえ延滞したとしても、金融業者は好き放題やっていいというわけではなく、取立てのやり方は厳密に貸金業法で定められています。
そのため、もし取立てを受けた場合、相手の言動に注意を払いましょう。 もし貸金業法で定められた範囲を超える言動だった場合、すぐに対処する必要があります。
たとえば、どのような言動がNGかというと、暴力や威圧に該当するものがあげられます。 これは特にドラマにあるようなシーンを思い浮かべればわかりやすいでしょう。
玄関のドアをガンガン叩いたり、大声で「金を返せ!」と怒鳴りつけたりするようなシーン……これらは実際には違法なことなのです。 また、時間帯の制限もあります。
取立てを行っていいのは朝から夕方までです。 深夜から早朝という非常識な時間帯に行うのは訪問であろうと電話であろうとNGとなります。
時間帯を守っていたとしても、一日の中で正当な理由なしに訪問や電話を繰り返し行うのはNGです。
お金を借りる人の多くは違法な取立てに遭った時のことまで考えないものですが、対処法を知っておくに越したことはありません。
違法な取立ては貸金業法に違反しているので、警察が動く案件です。 警察以外にも、金融業者のトラブル専門解決窓口や法律事務所などに頼ればサポートしてくれます。
もし乱暴な言葉が発せられたのであれば、それを録音しておくと有力な証拠になります。 もし証拠がなかったとしても、第三者の介入があれば、どれだけ悪質な金融業者だとしても手を引くのが普通です。
特に法律事務所に依頼した場合、直後に取立て自体が禁止になります。 そのため、違法な取立てをされた時はそれに従ってしまわないようにしましょう。