審査に通らなくなり、お金を借りることができない状態のことを「ブラック」と呼びますが、実は意外なところでブラックになることもあります。
たとえば、過払い金返還請求手続きを取ったことでブラックになるケースがあげられます。 過払い金返還請求手続きはもちろん債務者にとって正当な要求なので、すでに完済した債務における手続きであれば信用情報にキズがつきませんし、ましてやブラックになることはありません(もしなっていた場合はブラック情報の削除を個人信用情報機関に申し立てることができます)。
ただし、完済前の債務については過払い金返還請求手続きを取ると「債務整理扱い」になることがあります。 債務整理は債務を返せない人が取る債務の減額手続きを指すので、ブラック情報として扱われます。
また、完済前の債務だったとしても、返還された過払い金を使って完済した場合、完済後の過払い金返還請求手続きと同様にブラックにはなりません。
過払い金返還請求手続きによってブラックになるのはまだ借金にかかわるものなので納得がいきやすいですが、お金を借りる以外のことでブラックになるケースもあります。
たとえば、クレジットカードのショッピング機能の支払日に口座残高が不足している時があげられます。 これは立て替えてくれたクレジットカード会社にお金が支払えないということなので、延滞扱いとなり、信用情報にキズがつきます。
クレジットカード以外にも携帯電話端末の分割払いの延滞で信用情報にキズがつくケースがあります。 そのため、携帯電話端末を一括払いで購入した場合は関係ありませんが、分割払いにした場合は必ず支払いに注意するようにしましょう。
特に携帯電話にかかわる支払いは学生のうちに経験することが多いので、知らず知らずの間にブラックになっていることも珍しくありません。 就職してからお金を借りることができるように学生のうちから信用を落とさないようにしましょう。