日本の平均収入は1997年をピークに減少傾向が続き、税金や社会保険料は上がり、手元に残るお金は少なくなる一方です。
そんな中、節約はとても大切な事だと思うので、どうしたらいいのか、私なりに大まかに書かせていただきます。
結論からいいますと、お金を貯められない人は食費や被服費など「やりくり費」から削り、お金を貯められる人は保険料や通信費など「固定費」から削ります。
それを踏まえたうえで、何から手をつけたらいいでしょうか。 家計改善への第一歩は、現状の把握です。
まずは自分がどれくらいお金を使っているか把握します。 家計簿までとは言わず、手帳やカレンダーにその日使ったお金をメモし、一カ月の合計を計算します。
自分の支出イメージと現実がかなり離れている事が分かると思います。 次に予算を立て、その範囲内で生活出来るようにチャレンジしてみます。
何の為に、いつまでにいくらお金を貯めるのかをはっきりさせます。 ライフプランシートを作るのがお勧めです。
ネットで調べればどのようなものかすぐに分かると思います。 よくTVでファイナンシャルプランナーが必ず作成しているあれです。
お金を貯められない人は「収入-支出=貯蓄」となります。 このような人はとても多いのですが、よほどの高収入でない限りお金は貯まりません。
一方、貯めるのが上手な人は「収入-貯蓄=支出」で家計を管理しています。 人間とは不思議なもので、考える順番を変えるだけで行動が大きく変わります。
やりくり費から節約するのは手をつけやすい反面、毎日我慢が必要で、節約している実感は得られますが、続きにくく、思ったほどお金が貯まりません。
自動的な貯蓄できる仕組み作りは、給料から天引きの財形貯蓄、種類でいうと一般財形から始めるといいと思います。 その制度を利用できないなら、金融機関の積立定期預金がお勧めです。
お金を貯めるには固定費に注目します。 生命保険や住宅ローンなどです。生命保険に入りすぎて苦しい人が月1万円少なくでき、住宅ローンの金利が高いので、もっと低い住宅ローンに借り換えたら月1万円返済が少なくなった場合、支出はぐんと減ります。
どちらも実行は難しく面倒くさいですが、一度実行すれば毎日我慢する必要がなく、効果が長く続きます。
そして上記のような固定費を削減していくには情報収集が必要であり、現在はさまざまなルートから入手できますが、できるだけ偏らないよう、多方面から入手することで比較検討できるようになります。
それでも情報が溢れているため、なかなか自力ではお金の節約は難しいところがあります。
その場合は専門家を利用しましょう。
金融機関や保険代理店などは通常は無料で相談を受けてくれますが商品の販売が前提となりやすいので注意が必要です。 また相談センターのように有料で相談を受けている業者もあります。
料金はかかりますが客観的なお金に関する情報を得られます。 それぞれメリット、デメリットがあるので複数の専門家に相談し、自分に合ったお金の専門家を探すとよいでしょう。